初詣|木工家具職人|松岡茂樹blog|2017,12,30

オーダー家具|無垢家具|職人の工房【KOMA】

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2018.2.26/15周年の初詣

1月の1週目のある日。

皆でお揃いの法被を着て毎年恒例の初詣に行ってきた。

大きな鳥居をくぐり参道に入ると細かい砂利に脚が取られて物憂いだが、目を閉じてザクッザクッという音と歩いていると雪や砂浜とはまた違う何か自然の上を踏みしめているような錯覚を覚える。

砂利の大きさや量の程良い加減を計算して人工的に感覚までもを創造するのはいかにも日本的なモノづくりの発想で心地が良い。

社殿に上がり横一列に並んで正座をして1年の安全と商売繁盛を願い祈祷してもらう。
やるだけやったら後は神頼みという単なる験担ぎだが、神主さんが唱える祝詞と幣を振るうサッサッという音が頭の上を行ったり来たりするうちに不慣れな正座に脚が限界を迎えて頭までシビレてくると「ああ今年も始まったなあ」と実感する。

参道にはずらりと屋台が並び参拝客で賑わっているが、ピンと張った糸のような緊張感はいつもと同じで背筋が伸びる。

熱いワンカップ酒と焼きそば、たこ焼き、モツ煮、お好み焼き、焼き鳥などなど屋台の端から端まで全部ちょうだいってな具合で、寒い中ガタガタ震えながら泥酔するのが毎年の恒例行事だ。

数えてみると、そう言えば今年はお陰様でKOMA創業15周年だ。
勢い勇んで全くのノープランで独立した割によく続いたなあと思う。

独立して最初の頃の仕事は「クオリティーなんてこだわらなくてイイから安く早くして!」なんて言われるようなものばかりで何だか悔しくて、良いモノづくりの環境を与えてもらっていた修業時代を思い出しては、売れる当てもない作品づくりを意地になって続けていた。

そうやって続けるだけで精一杯の8年間を過ごし、ようやく自社製品づくりのチャレンジを少しずつ始められるようになったのは今から7年前。
そのタイミングでいきなり与えてもらった伊勢丹新宿店のメインステージ45平米は大きなチャンスとなった。

2013年に10坪の小さな直営店KOMAshopを開店し、念願だった自社製品を展開し始めたのはまだたった5年前。

こうして見ると、あらためて自分たちはまだまだ新参者だと認識します。

それこそ青山辺りには老舗のインテリやショップが多くあって学生の頃はしょっちゅう憧れの目で覗き回っていた。
実は相棒の亀井が職人志望で面接を受けて不採用になった家具屋さんもあったりする。

長く続いているショップはそれぞれのオリジナリティーがあって、いちファンとしての気持ちは今でも自分の中に変わらず存在しています。

今は自分たちのショップにあの頃の俺たちみたいな学生さんや若い家具職人さんが全国から見学に来てくれることがすごく嬉しいしガッカリされないように頑張ろうという気になります。



この日は工房に帰ってまた呑みなおす。

みんなで書き初めをして1年の抱負を額に入れて事務所に飾る。
酔った勢いで気持ちがデカくなって背伸びをして書くから面白い。
これは今年から新しくはじめた行事だ。

この日は例のKOMA1-GPの第2回を行った。
テーマは「ゴミ箱」で、また俺が優勝して賞金1万円を獲得したが「経費つかい過ぎです!」の武内マイちゃんの一言で財布に入る前に没収された。

さあ今年は何が起るのか。
去年が遠く霞んでしまうくらい先に進んで、10年後に旨い酒が呑めるような楽しい思い出を皆で沢山つくれたらイイな〜と思っています!