第二期スタート|木工家具職人|松岡茂樹blog|2017.6.29

オーダー家具|無垢家具|東京の家具工房【KOMA】

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2017.6.29/blog再スタート

前回記事から1年空いて再スタートです。


昨年の9月に松岡家に赤ちゃんが産まれた。
4人目だから「シロウ」でも良かったが次男坊だから「ジロウ」です。

長女との歳の差は16歳。
39歳にして初孫な気分で、理屈抜きでとにかく可愛い。

「ようこそ!一緒に楽しもう!」なんて言いたいが、
「残念だったね。一緒に修行しよう」
っていうのが仏教的には正しい声の掛け方らしい。


昨年になるが、
臨済宗だか浄土真宗だかのお坊さんと30分程度の席を共にする時間があった。

「また生まれ変わってきて会えたりするんですかね?」なんて訪ねたら
「可能性はありますが、亡くなった本人の為にそうならないよう願いましょう」

そう言って「輪廻」の話をしてくれた。


人が亡くなると「成仏」か「輪廻」の2つの道があるらしい。

成仏は「意識」で輪廻は「魂」の概念だそうだ。

大前提に「みんな成仏したい」のだが、
「オマエはまだダメもう一回修行してこい」
と言われ泣く泣く生まれ変わってくるのが輪廻だそうだ。

そして、輪廻には必要な修行に応じて6つの領域があるらしい。

苦しい順に

読んで字のごとくの地獄界。
飢え苦しむ餓鬼界。
動物の領域である畜生界。
闘いの絶えない修羅界。
我々の人間界。
天上界。

成仏出来るまで永遠にどこかの領域に輪廻して修行は続くのだそう。
成仏を目指してこの世で修行をしているのだから苦しくて当たり前ということらしい。

だから生まれてきた赤ちゃんには
「残念だったね。輪廻してきちゃったんだ。一緒に修行に励もう。。。」
ってのがお坊さん的に正しい声の掛け方なのだ。

だから赤ん坊は泣いて生まれてくる。なんてオチまでつけてくれた。

何かをする為ではなくて、ただ修行の為に生まれてきただけ。
そりゃ何をやっても上手くいかなくて当たり前だ。


さすがは坊主の説教で何だかすごく楽になった。


輪廻の6つの領域はいつも人間界のどこかにあるし、
自分の中にも6種の心があるように思う。
自身のありようで、いつどの領域にでも落ちてしまうわけだが、
どこに落ちようが「ま、どうせ修行だし」
と思えれば楽なもんだ。

ごちゃごちゃ悩んで焦ることの多い昨年だったが、
ようやく「まぁこんなもんか」と思えるようになってきた。


我が子の誕生はありがたい事に、いつも修行の機会を与えてくれる。

2000年、職人修行開始で長女。
2003年、KOMA創業で長男。
2009年、自社製品展開の準備で次女。

その修行のどれもが楽しかったから、やっぱり我が子には

「ようこそ!一緒に楽しもう!」と声を掛けようと思う。


そして、ジロウが生まれての新たな修行は、

本格的な海外展開を目指してスタートです。



KOMAの目標へつづく